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【月刊里の市通信vol.18】暮らしの目的地を考える

こんにちは!おっくんです。
6月13日は月刊里の市通信vol.17で紹介させてもらいましたが、広島工務店の代表廣島さんとイエノキの野山代表と僕の3人でトークイベントをしました。

 

 

自然素材の家がいいのはなんで?
空き家を生かすにはどうする?
地元工務店のいいところってこんなとこだよね。

 

みたいな、話を3人でしました。前日に事前打ち合わせに行ったり、当日話をする中で強く感じるのは、「どんな暮らしがしたいか」ということを僕ら一人一人が考えることの大切さ、です。
政策・施策の中で「家づくりの方針」は結構決められています。大きな流れの中で「こういう暮らしを売っていこう」というパッケージングがされて、それに向けたイメージ戦略が打ち出される。
それが、その人にとって本当に幸せなのかどうか、ということとはある種関係ない場合もあると思います。

僕は、2018年1月発行の「里の市通信」という季刊紙で「小さな暮らしが僕らを自由にする」というミニコラムを書きました。

現在僕は、三重と長野で二拠点生活をしているので、単純に住居にかかるコストは倍になるし、交通費もかかる。「2つの地域で暮らす」ことのために、必然的に小さな暮らしを選択しました。

小さな暮らしというのは、決して住まいが小さいということではなくて、月々にかかる費用が小さいという方の意味合いが強いです。

家にかかる費用を抑えることで、2つのエリアで多くの人と出会っていく暮らしを選択しています。

三重県の家は、中古住宅を購入しました。長野の家は、もう町が使わなくなった教員住宅を月1万円の家賃で借りています。教員住宅なので、学校のすぐ裏にあって子どもたちの通学路。
毎朝7時頃から子供の声が聞こえ始め、8時を過ぎると子どもたちの賑やかな声が日差しとともに部屋に入ってきます。寝坊する心配なしの優良物件です。
借りた最初は、下水はきてるけど便器がなくて、トイレには床から筒が飛び出してるだけの状態。「僕の家のトイレ、いま穴しかなくて」とつかみにはもってこいです。現在は便器をつけたので、さして面白くはないのですが、僕の家のことをみんな「トイレついた?」と心配してくれたりして。トイレが付いただけでめちゃめちゃ幸せを感じたので、幸せのハードルが低くて幸せやわぁと思ったりしました。

 

そんな変な家に住んでるわけですが、大切なのはやっぱり自分がどうしたいか、ということだと思います。
僕はこんな暮らし方を選択していますけど、30歳にもなるとそろそろ周りでは新築の家を建てる友人が出てきたりして。そうするとめちゃめちゃ羨ましい気持ちになります。ええなぁ〜!と思います。
綺麗な家いいなー!って思います。それでも、僕はやっぱり新築には今の所興味がないです。小さく暮らして、いろんなところに自由にいく。そんな暮らしこそが僕が求める「暮らし」なのです。

 

広島工務店さんは新築から古民家再生まで、自然素材を大切にした家づくりをしてくれます。そしてイノエキさんは、日本中に空き家があって、まだまだ住める家がたくさんあからこそ、とリフォームとリノベーション専門の工務店さんです。
僕も新築を建てるなら広島さんで建てたいし、リノベーションするなら野山さんに頼みたい。
信頼できる人と自分の暮らしを一緒に作る。そんな風に家づくりなんかも考えていけるといいんだろうなと思います。

 

そして、暮らしには家も大事ですが、食べ物も大事です。
里の市は、「何を買うか、から誰から買うか」ということを大切にした小さなマーケットです。そうやって考えると僕は「小さい」ということが好きみたいですね。前々回の投稿もミクロ視点の話でしたし。

 

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【2018年7月の里の市インフォメーション】
・毎週11時~15時開催(雨天決行・荒天中止)

 

7月18日

・お箸づくりワークショップ
三重の檜を使ったお箸づくりです。毎日使うお箸を自分のてでつくりませんか?
大工さんが家づくりで使う道具「かんな」を使って、檜を削りながら自分の手にあったおはしが作れます!

7月25日

・藍の生葉の「たたき染め」
つむ工房さん自家栽培の藍の葉を使って、トンカチでたたく「叩き染め」という方法で布を染めましょう!染めるハンカチどの素材を販売します。綿素材の薄手のハンカチなどの持参もOK

里の市ライターおっくん(奥田悠史)

三重県伊賀市出身。大学在学中に休学して1年間かけてバックパッカーでの世界一周を経験。旅を通じて世界中の悪と愛に触れた。フィンランドでカメラを盗まれ、スペインではニセ警官にデビットカードを盗まれる。悔しすぎて、バルセルナの宿でまくらを濡らした。そのときに聞いた「谷川俊太郎」の詩「生きる」が心に刺さりすぎて、旅を続けた。

 

 

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