こんにちは。里の市のおっくんです。
里の市では、毎月1回出店者さんや面白い人の話を聞くイベント「しゃべるの時間」を開催しております。10月のしゃべるの時間では、ほぼ毎週出店してくださっているガレット屋の「Meli Melo」さんがトークをしてくれました。
Meli Meloさんは、フランス人のシルヴァンさん、日本人の育さんご夫婦が営むガレット屋さんです。毎週、美味しいガレットを食べれるなんて、とても幸せ、です。
「しゃべるの時間」では、meli meloさんが夏に里帰りでフランスに帰っていたときの話をしてくれました。
フランス人にとってマルシェというのは、とても大切なもので、暮らしと密接に関わるものだと言います。フランス全土で毎週様々なマルシェがあって、たくさんの人で賑わっています。もちろんスーパーなどもありますが、マルシェの日にはマルシェに行く。そんな文化が当たり前になっているのだそう。
野菜もお肉も量り売り。「○○を○○グラムちょうだい」そんな会話がいたるところで繰り広げられています。
育さんは、フランスの文化の中で特に好きなことがあると言います。
フランスではお店に入ると、かならず「ボンジュール（おはよう、とかこんにちは）」とお客さん側が言うそうです。それがある種ルールで文化。お客さんのボンジュールに対してお店の人も言葉を返す。これがフランスの文化。
日本とはまるで逆。日本はお店に入ると、お店側の人が「いらっしゃいませ～」と声をかける。お客さんはつっけんどんな様子の人も少なくない。
僕も話を聞いていて、その「つながり」感がとてもいいなと思った。
スーパーやネットショップが発達するなかで、一言も発することなく買い物ができるようになったのは、ある意味、進化で進歩かもしれないけれど、ある側面では社会の退化にもつなっがっているような気がして少し寂しい。
だから僕らはマルシェをやっているのかもしれない、と思う。
まず、「これをください」とか「これはどうやって食べたら美味しいの」とか、「今日のおすすめは何？」と聞くことで、作り手の思いや売る人の気持ちを知ることができる。
全部パッケージ勝負、価格勝負じゃあまりにもつまらない。
日本ももちろん少し前までは、そうだったと思います。八百屋や魚屋、お肉屋さんに行って、話をする。そこにある人と人との感情の交換が大切なんだと思っています。
フランスの話も聞ける里の市。里の市でもボンジュール制度を取り入れようかと少し思ったりします（笑）
僕らは、いつのまにか買う側がえらくなりすぎたのかもしれません。作り手、売り手をリスペクトして、買い物をしていきたいなぁと思います。フランスの話、面白かったです！
11月のしゃべるの時間は「星降る谷の家 fufufu」のあかりさんです！
先日の里の市通信にもコラムを書いてもらいましたが、今度はトークです^^
是非遊びにきてくださいね～。
【11月の里の市情報】毎週11時～15時開催。
開催日：11月1日、11月8日、11月15日、11月22日、11月29日
イベント情報：
11月8日 あかりさんのトーク& 根っこライブ！
12時30分～ しゃべるの時間 星降る谷の家fufufu あかりさん
13時00分～ ライブ 根っこさん
11月29日 ワークショップデイ
里の市のfacebookはこちらです！→里の市Facebook
三重テレビさんのゲンキ！みえ！という番組で取材していただきました。そのときの放送内容はこちらです→ゲンキ３ネット
里の市ライターおっくん（奥田悠史）
三重県伊賀市出身。大学在学中に休学して1年間かけてバックパッカーでの世界一周を経験。旅を通じて世界中の悪と愛に触れた。フィンランドでカメラを盗まれ、スペインではニセ警官にデビットカードを盗まれる。悔しすぎて、バルセルナの宿でまくらを濡らした。そのときに聞いた「谷川俊太郎」の詩「生きる」が心に刺さりすぎて、旅を続けた。世界中で、いろんな人が “生きる”姿に触れるたびに、その姿を伝えることに興味を持つ。
信州大学での専攻は森林科学。木の年輪を研究テーマに（バームクーヘンの層を数えるようなイメージ）して、木の気持ちを伝える卒論を書いたのち、人の営みを伝えるライターを目指して、編集プロダクションに就職。
現在は企画のディレクションやアートディレクター・フォトグラファーとして活動中。
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