【のっＰの木】夏の紅葉？

まいど、
毎日の暑さにバテバテの
のっＰです。

子どものころはこんな暑い日には
よく川に泳ぎに行きましたね。
（たんぶこれ、怒られるやつ）
この時期、川を見ると思い出します。

（名張のとある場所）

さて、こんな暑い日ですが周りが
山だらけの伊賀地方。
ふと山の方を見ていると、チラホラと
紅葉（こうよう）
してる木が？？

（拡大するとチラホラ）

実はこれ、紅葉しているのではなくて
枯れているのです。
悲しいことに、、
そしてこれ、ここ最近大変問題になっている
ナラ枯れ
マツ枯れ
と言われている、木の中の伝染病。

なぜ枯れてしまうのかの詳しいことは
ここでは書きませんが、
どうして最近問題になっているのか、
と言うところをお伝えしていきます。

日本では1930年代から被害の記録があり、
1990年代になると全国的に爆発的に
増えてきました。

（出典：三重県ＨＰ）

三重県で初めて確認されたのは
1999年の熊野地域で、
伊賀地域では2007～2014年に
始めて確認されたそうです。
まだ10年ほど前のことですね。

（出典：三重県ＨＰ　上野森林公園内）

ここ近年で問題になるほど
量が増えてきているのは、
ナラ枯れが起こる
樹齢40～70年の
コナラ、シイ、カシ、ミズナラなどの
雑木と呼ばれる樹に伝染病が
拡大しやすいから。

（出典：岡山県ＨＰ）

コナラは樹齢70年までなると
直径は40cmほどにもなります。
この樹齢40～70年という数字、
戦後の日本で電気・ガス・石油燃料
などのインフラや家電が発展し、
それまでの主流だった、かまどなどで
使っていた
”　薪　”
が使われなくなってきた頃です。

（出典：柏崎市高柳町萩の島・茅葺き環状集落）

そして、雑木があった
”　里山　”
も適度な管理がされなくなり、
本来、薪として使われるはずだった
雑木が放置され、こうした伝染病の
温床となっているのが、現在。
（出典：ほんだ建築　滋賀ではこんなに大範囲にも）

ナラが枯れて何か困るの？
と言われれば、直接的な影響は
無いとも言えますが、
いざ使いたいときには
もう手遅れで、
近年需要が増えてきている
”　薪ストーブ　”
などに使う薪も無くなってくるでしょう。

いまはまだ、山林の中の雑木で足りていても
採りつくしてしまえば、次がありません。
5月の記事で、里山のことを少し
書きましたが、里山には薪のこと
以外にも、人間が生活をしてく中で
必要なエッセンスがたくさん詰まっています。

人間は火を使うことを覚えて、
とても賢く進化してきました。
いまでも、たき火の時や薪ストーブの火の
そばにいて、その暖かさを体感したり、
火のゆらぎを見ていると
とても落ち着き、
遠赤外線効果でその温かみも
長続きするものです。

（出典：ログハウスマガジン・ブログ）

今の世の中、オール電化や太陽光発電、
電気自動車など
電力が台頭して
エコ
だとも叫ばれています。
それはそれで、素晴らしいものだと
思うのですが、結局のところ
電力関係の設備、製品を作るために
見えないところで、二酸化炭素は
発生しています。
（目に見えないだけで）

最近、地震や豪雨などの災害が多いですが
こういった時には
太陽光発電パネルや電気自動車
には容易には触れなくなってしまいます。
（感電するので、、）

雑木の薪は、
燃やすと当然、二酸化炭素は出ます。
でも考えてください。
その二酸化炭素は
誰が酸素に変えていますか？
光合成をしてくれている
植物
たちです。
カーボンストック
と呼ばれ、単純な足し算、引き算で
イコールになっていたものが、
山を削り、森を壊し、
元々あった樹木たちを根こそぎ
伐ってしまい、酸素を生み出さない
アスファルトや施設などに変えてしまいました。