里の市通信、本日番外編です。
12月7日に長野県辰野町で開催したトビチmarketというマーケットを開催したので、今日はそちらの話を少ししたいと思います。
下辰野商店街というストリートの空き店舗と空き地を使って1日限定のマーケットを開催。県内外から出店者さんが53店舗、4000人以上のお客さんが訪れてくれました。
10年後の1日を、トビチmarket
僕は、三重と長野(辰野町)で二地域暮らし(行ったり来たり)をしております。辰野町では、一般社団法人◯と編集社(まるとへんしゅうしゃ)という会社をやっていて、◯と編集社が主体となってたくさんの方々に協力してもらいながら、トビチmarketを開催しました。
トビチmarketは、普通のマーケットではなくて、商店街の空き店舗を使ったマーケット。大型の商店街から大家さんにお願いして借りた物件と空き地21箇所。
すぐに使えるような空き店舗も多少ありますが、大体は荷物が残っていたり(それも大量に)、すぐに使えない状態の店舗もたくさんありました。
それを、◯と編集社の代表の赤羽さんと理事の山下さんが中心になってたくさんの方のお手伝いで掃除したりしながら会場整備を秋からやってきました。
このイベントがどういうイベントかというと、空き店舗を使って、商店街を活性化しよう!というものではないのです。これは、これからの商店街をどうしよう、と考えて、商店街を再編集するためのイベント。
辰野の商店街を再編集するために、僕らは「トビチ商店街」というコンセプトを作りました。
以下コンセプト文
トビチ商店街というまちの再編集
老舗も新店舗も閉じたままの店舗もひっくるめて、地域としての「楽しい」をつくろう。
歩けないと不便だった時代があって、そのときは商店街はまちの商業の中心だった。それから地方は、みるみる車社会になって「駐車場がないと不便」というのが地方の当たり前に変わった。
そうすると、少し離れた広い場所に大型モールができて、モールの中に新しいまちができた。とても便利。大型モールへの変化はローカルの文化の変遷なんだと思う。
じゃあこれからの僕らのまちの商店街をどうしよう、と考える。
僕らは、商店街やこのまちに残る小さな宝物、みたいな文化や背景を活かしながら、次の商店街をつくりたい。
地域も考え方も拡張してもう少し広く捉えようと思う。歩いてもいいけれど、自転車で巡ると楽しいくらいの経済圏。飛び飛びの商店をつないで、新たな価値観で商店街をつくる。商店街をショッピングストリートとしてではなく、場所を拡張しながらそのまちのコミュニティ空間として再定義していく。
それが、トビチ商店街。
トビチ商店街についてもう少し詳しく興味のある方はこちらを読んでもらえると嬉しいです。
10年後の1日を、トビチmarket
そんな「トビチ商店街の10年後」の1日をちょっと貸してよ、と連れてくるイベントがトビチmarket。
イベントはたくさんの方に来ていただけて嬉しかったですが、むしろこっからがスタート 。
マーケットというくくりでは、トビチmarketも里の市も同じですが、目指すものが違うというのが大切です。そして、どちらも目指す未来があるので、進んでいけるのだと思います。
開催時間:毎週水曜日 11:00~14:00
場所:ハラペコあおむし前(名張市上小波田)
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三重テレビさんのゲンキ!みえ!という番組で取材していただきました。そのときの放送内容はこちらです→
里の市ライターおっくん(奥田悠史)
三重県伊賀市出身。三重と長野の二拠点生活中。
大学在学中に休学して1年間かけてバックパッカーでの世界一周を経験。旅を通じて世界中の悪と愛に触れた。フィンランドでカメラを盗まれ、スペインではニセ警官にデビットカードを盗まれる。悔しすぎて、バルセルナの宿でまくらを濡らした。そのときに聞いた「谷川俊太郎」の詩「生きる」が心に刺さりすぎて、旅を続けた。 代表 / 株式会社やまとわ 取締役 / 一般社団法人◯と編集社 理事/